今またまたハマってしまったNetflixのドラマ "ルシファー"
堕天使のルシファーは、地獄の管理人から逃れて天使の羽を自ら切ってこの地上に降りたった。
というところまで聞けば、あー、ファンタジーね?
と思われるでしょうが、そんな単純じゃ無いのがこのドラマの面白いところ。
テーマは非常に深い。
人間界、いや、世界の本質を抉るような筋立てになっているのだ。
ルシファーは、元天使。
だから、生きてた時は良い人だったのだろう。
ところが悪魔的になり、天の父、つまり神に見捨てられ地獄の番人に成り下がる。
罪人たちに罰を与えつつもうんざりしてしまい、また地上に戻るわけだが。。。
堕天使も自らの内側に善良な自分と、悪魔的な自分を抱え込みその矛盾に翻弄される。
これって人間そのものではないか?
人間は誰しも罪を持ちながら生まれ、成長の過程で善を育てるか悪を育てるかの選択を常に迫られているようなもの。
嫉妬やプライド、誰にも知られないような癖、酒癖、女癖、依存、どんなに人格者と見られている人のうちにも何かしら罪深いものが潜んでる。
だからこそ人間は面白く、奥が深いのだ。
ただの善人、ただの悪人にとどまらないからこそ。
ルシファーは、悪魔としての確立したアイデンテティーを持ちながら地上に舞い戻る。がしかし、ある正義感の強い女性警察官に出会い、そのまっすぐさに惹かれて行く。
恋をするうちに、忘れていた慈悲や愛を取り戻して行くのだ。
その過程で、混乱し自分を外観しながらセラピストの力を借りながら変わって行くルシファー。
ウイットのあるシナリオと、テンポ感。
怪しげで皮肉屋だけど憎めないルシファー役のイギリス人俳優トムエリスが魅力的。
悪魔的な雰囲気をぷんぷん匂わせていて役にはまっている。
途中登場する、黒人のフランク牧師のセリフが泣かせる。フランク牧師と神の関係性が、またルシファーを人間的な道へと誘う。
まだシーズン1の途中なので、これからどうなるか?
ルシファーの恋仲はどうでもよくて(笑)彼自身の魂の成長が見ものである。
人間は罪深い。
けど愛がそれを成長へと導くのだ。
神様の目的はそこにあると信じる。
このドラマはそう訴えてる。
身の回りに居る天使と悪魔を観察してみよう。
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