トランプは、ある意味歴史に残る大統領であると言える。何しろわかりやすい。
良いこぶりもせず、自分を赤裸々にさらす。
紳士的でもなきゃ、リベラルでもない。
あの正直さが人気の秘密といえばそうかも。
時に下世話でデリカシーがなく、人の話にやたら食い込んで、理性的なところが無い。
オバマとのギャップが凄い。
一見傍若無人で独裁的でもある。
ところがある意味、2大政党制のデメリットである、政党の権力を大統領の権限で次々とぶった斬った感もある。
とりあえずは、トランプにも良さがあったという事。裏でコソコソが無い分、今までの政治家よりも許せる気がした。もちろんはっ?っていう場面も多々あった。
とにかく、一国の大統領が理論的でもなく、感情論でSNSを利用したのは、トランプならでは。
その辺の成金のおじさんが俺が俺がと、その時その時の感情で大統領令にサインしているようにしか見えなくて、アメリカのイメージはだだ落ちだった。
俺は金髪美人を従えて好きにするからよー。
みたいなイメージをメディアも見事に作り上げ、思い切りコメディみたいな存在になって行った。
でも驚きは、国民の半数が熱狂的に支持したこと。
白人層がほとんどを占めたが、黒人からも支持されてた。
個人的にはすごく短絡的な大統領に見えたし、アメリカの本質を体現してるようにも見えた。
イギリスが植民地にした国。
アフリカから大勢の人たちを奴隷として連れてきた国。人権意識の薄い国。移民を受け入れる寛容な国。ダイナミズムあふれる国。
世界一の大国であり、経済やイノベーションの中心であり、ヨーロッパを飲み込むくらいの音楽大国であるアメリカ。
自由の象徴アメリカの負の部分をトランプが体現してしまった。
アメリカのダークホースとして、トランプは忘れられることはないだろう。
少なくても、英雄としての扱いは無いだろう。
マイノリティへの思いやりや、弱者への配慮が無さすぎた。これでは人気に翳りが出るのも仕方ない。
彼は抑圧されたことのないアメリカの富裕層の白人だから。それだけで十分、彼は大統領として足りないのだ。
代々政治家の一族で何不自由なく、生きてきた安部首相然り。彼らが仲良しなのは、富裕層同士だから。感性が合うのかも。
しかし、今や弱者としての体験なしに移民大国のアメリカを操作することは不可能なのである。
さあ、バイデンはどこまでやれるか?
日本としてお手本となるのかどうか?
偽善で終わるのか?
自らの利益を捨てて、国益を最優先出来るのか?
中道として2大政党制の分断を避けられるのか?
アメリカはまだ始まっていない。
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