そして、私たちの登壇は2日目の最後だったわけですが、その前に沖縄の戦没者の骨を掘る男というドキュメンタリーフィルムを観た。
どの監督も若くて(私からすればほとんど人が若いわけですが)、皆さん2年くらいは取材して、じっくりと取り組んでいる真摯な姿が印象的だった。
沖縄のフィルムは特に印象に残り、骨を40年間も掘るおじいの姿を沖縄の基地問題と戦争を絡めて心にグッときた。
私はゴスペルを始めてから10年間は北松戸にある「若夏」という沖縄居酒屋でライブをしていたので、その店に居たおっとうももちろん、お客さんたちも沖縄出身の人が多く、いつも沖縄は私の身近にあったと言える。
今もみんな親戚みたいな関係。
みんな、優しくて愛情深く、お酒が大好きで、踊るのが好き。
何だかアフリカ人とよく似てる。
だから、その当時から私のバンドメンバーはアフリカンが多くて、若夏に行くとみんあ楽しくて楽しくて、意気投合してたなあ、、、って事も思い出してた。
結局沖縄の問題もとどのつまりは戦争で、そして国内の6割の米軍基地が沖縄にあり、何故かと言えば、極東の中国や北朝鮮への警戒であり、結局はこの問題も冷戦からの問題に行き着くことになる。
本当に負のループなのだ。
いつになれば、終わるんだ。この問題は。
もうみんなうんざりなのに。
沖縄のおじいは亡き魂を弔うかのように、丁寧に丁寧に掘り続ける。
そして体を張って埋め立てに反対していく。
運動はいつもうまくいくとは限らず、去っていく人もいる。
そんな苦しみともがきをドキュメンタリーは追っていく。
観ている方にもそのもどかしさが伝わる。
これ以上沖縄の人たちが傷ついて欲しくない。
喉の奥が詰まるような思いで観た。
私たちは巨大な2つの権力の渦の中に居る。
どの国も意地になってる。
どれか一つの国が疲れ切って降りる日が来るのだろうか。
なんだかまだ、想像もつかない。
祈るしかない自分にも腹が立ってくる。
でもどうしようもない。
でも祈る事しかできない。
若きディレクターたちの熱い思いと映像にただただ希望を見出すしかない夜だった。
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