AiLydia’s diary

ゴスペルに関すること全てを書いていきます!歴史、背景、歌詞や曲の解説、おススメゴスペルアーティストなどなど!ゴスペルをメインに私の人生や想い、音楽や信仰に対する情熱を日々の出来事から綴っていきたいと思います。

南北戦争前の黒人の生活とスピリチュアル

ゴスペルの歴史はやはり、南北戦争前と後で大きく変わって行くと思います。

戦争前はほぼイギリスの植民地化されていたアメリカ。まだ建国もままならず、南部はイギリスから来た一攫千金を狙う農場主が、いい奴隷を求めて奴隷市場で黒人たちを買い、と普通に買いていますが、人を買う?お金で?

物凄い違和感を感じますよね。

奴隷制度というものは太古の昔からあるにせよ、市場に全裸で並ばせて、物色してお金で競り落とす。

人間の尊厳そのものを奪う行為です。

その感覚が何の違和感もなく行われていた。

どこの国にも奴隷がいたという記録は残されているものの、国レベルで公に売買していたのは、アメリカが顕著ではないでしょうか。

そんな人間としての尊厳を奪われたアフリカ系の人たちは、徐々に農園に根付き小さな小屋を与えられ、家族を作っていきます。

17-19世紀までの間に、その数は増え続けイギリスの産業革命に伴って、綿花の輸出も拡大していきます。労働力が必要な農場の主人たちは、基本的に一人一人買うよりは、その家族を増やす方が効率が良いわけです。だから、なおさら家族の形態も増えて三代、四代と受け継いでいくことになります。

教会にも行き慣れてきた黒人たちは、自分達のミニストリーも秘密の教会で開くようにもなり、あちこちで独自の賛美歌も生まれた生まれたでしょう。

その中には説教が得意なものもあれば、歌やダンスが得意なものもいたに違いありません。

そういう人たちを中心に神への畏敬の念や、イエスキリストの愛や、また、アフリカへの望郷の念もその賛美歌の中に入ってきます。

その中にSeing Low Sweet Chariot という曲があります。この歌詞はとても暗喩的でもあり、また、アフリカへの思いを聖書の物語に当てはめ、時空を超えて神が働くときに、私たちの魂は踊り宙に浮かび上がり、時も距離も全てを超えていくという壮大な歌詞になっています。

一つの名曲として、アメリカのスタンダードにもなった、この曲は当時のアフリカ系の人々の、創造性の豊かさを感じる素晴らしい一曲です。

Swim Low Sweet Chariot 

coming for to carry me home

I looked over Jordan what did I see

coming for to carry me home

a band of angel coming after me

coming for to carry me home

 

なんて素敵な宙に浮かび上がるその荷車よ

私を故郷に連れて帰っておくれ

あのヨルダン川の向こうに見えたものは、

私の後に続く天使の楽団

私を故郷に連れて帰っておくれ

 

https://youtu.be/FcKIIJHDQOg

https://youtu.be/ljup8cIRzIk

https://youtu.be/7-CngH52wDU