AiLydia’s diary

ゴスペルに関すること全てを書いていきます!歴史、背景、歌詞や曲の解説、おススメゴスペルアーティストなどなど!ゴスペルをメインに私の人生や想い、音楽や信仰に対する情熱を日々の出来事から綴っていきたいと思います。

ゴスペルの音楽的ルーツを探る

ここで、時代を進む前にゴスペルの音楽的な分析も少ししていきたいと思います。

アフリカから連れてこられた黒人たちは、イギリス系のキリスト教文化を吸収しつつも、独自の音楽性を保ち続けました。

その一番の特徴は、リズム、ビートではないかと思われます。よく黒人音楽はアフタービートとか、バックビートとか、オフビートと呼ばれ、裏拍のリズムをその特徴としてますが、足で大地を蹴り、手拍子で裏拍を叩く事が多く見られますね。

アフリカンの音楽には、性質的にメロディやコード感覚はあるにせよ、優先順位は低く、先ずはビートありき、リズムの構成やグルーヴが最優先されます。これは、アフリカ全土で顕著です。

アフリカンビートについて30ページのエッセイを書き上げた時、まる二週間一日中、アフリカの土着の動画をサブサハラの西側から東側、中央、南と観ましたが。ビートそれぞれのタイプはあるにせよ、メロディはとても短く簡易的で、コード感のないものもあるし、あってもせいぜい2つくらいのコードを循環させるものでした。

ガーナ人やラテンアメリカ人の書いた本にも同じ事が書かれてました。

短いフレーズをループさせながらむしろビートで高揚させていくのが特徴です。

この特徴は、南北戦争後の近代ゴスペルにもしっかり受け継がれており、ビートによる高揚感は彼らにとって最も重要な要素だという事が分かります。

メロディは覚えやすく耳に残るシンプルなものが好まれ、かと言ってどうでも良いのではなくて、言葉のリズムを大切にしながらセンスの良いメロディを作っていくのも、彼らの天性の音楽的才能では?

といつも思います。

彼らは、ビートは音楽全体を支配し、人間のより深い魂のレベルにまで到達して、解放させることを熟知しているのです。それは、アフリカ的な財産とも言える偉大な文化、スピリットであると思います。

そこにはまぎれもない神様との交信があり、土着の神さまから徐々に具体的なシンボルとも言えるイエスキリストへと昇華していくのです。

ですから、古いスピリチュアルには、長いフレーズは無くどんなに長くても16小節程度で、循環コードによる繰り返しなのです。

そこに自由にアドリブや手拍子を入れて、参加している全員が高揚感を味わうまで続けられます。

そして、付け加えると、アフリカの土着のリズムは3の刻みを基本としており、4,8,16というようなリズム形態とまた違うのです。

イメージ的にはサルサやルンバのクラベというリズムをイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません。しかし、そのトリプルの刻み方が何故アメリカで4の倍数に変化していったのかは、また次回書きたいと思います。

John Mette 

https://youtu.be/w5W3qAFiNmE

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