AiLydia’s diary

ゴスペルに関すること全てを書いていきます!歴史、背景、歌詞や曲の解説、おススメゴスペルアーティストなどなど!ゴスペルをメインに私の人生や想い、音楽や信仰に対する情熱を日々の出来事から綴っていきたいと思います。

ブッダinアフリカ アフリカの仏教化

Buddha in Africaを観た。

初めてアジアンドキュメンタリーのコンテンツを購入。それくらい興味を惹かれたから。

中国の世界進出が凄まじい。

特にここ10年くらいの東欧やアフリカへの進出。というか、もはや侵略に近い。
TICAD がなぜあんなに大掛かりに日本で開催されたかというと、経済の専門家に聞いたら、中国のアフリカでのインフラ含めやり方に各大統領は不満を持っていて、それなら日本に投資してもらう方がマシだから、そうだ。

アフリカもなんとか中国の侵略から脱出したい気持ちが強いらしい。

いくら投資されても、アフリカ文化へのリスペクトが無さすぎて、ヘキヘキしてるという。わかる気もするなあ。

日本も侵略国家の一つである。
朝鮮民族の名前、言語、文化全てを奪い日本人にしようとした。
十字架を背負ってるんだ。

この中ではマラウイから連れてこられた、約300人の孤児達2歳から8歳の子達を、徹底的に中国人にしていく教育である。名前も適当な中国名とされ、中国語で仏教の信仰のもと寄宿生活を送る。
卒業は、17歳。
マラウイの現地語はもう話せなくなってる。

寺院でのストイックな学校生活は、謂わば軍隊形式のような、規律とコーチのスパルタで行われる。
いくら教育を受けられるからと言って、体罰を受けながら、アフリカ的なことは一切排除される息の詰まるような生活に、子供達の顔からは笑顔が消える。

アフリカに進出しているこの仏教団体も、貧しく学校に行けない子供達を救うという名目だが、実際は、アフリカを中国にする計画の一つに過ぎない。
それは、子供達も気付いているのだ。
文化や言語を仕込めば、結局は中国企業で働くしかなくなる。
しかもボスはいつだって中国人で、従わなければ罰を受けるだろう。
アフリカに対するリスペクトは、まるで感じられなかった。

主人公のアルは、この中国名は嫌いだった。でも、コーチには特別に気に入られ、武道の俳優になりたいと夢も持つようになる。
しかし、その反面でマラウイへの恋慕、家族への思いを断ち切れないでいた。
台湾の大学への進学を強要されるのだ。

何もかもが強制であり、本人の意思など無視される。
それが中国の教育。そう彼らは教育だとはっきり言った。

孤児達は気付いていた、彼らは教育してると言ってるけど、アフリカ中を仏教徒にしたいだけだと。

故郷のイスラム教、寄宿生活の中の仏教、彼らのアイデンテティが定まらず、揺れる心。
観ていて切ない。

アフリカは散々ヨーロッパ諸国によって破壊され続け、侵略され続け、資源も搾取され続け、分断と紛争を強いられてきたのに、ここに来て更に中国が台頭してきて、益々落ち着かない情勢である。

中国の法師は言う。
孤児を助け、教育を施し、だからこそアフリカは経済発展したのだと言う。
いや、それは違うだろう。。

自分たちはナンバーワンなのだと言う確信のもとでは、自分の国以外は、無能な民族と捉える。
それがそもそもの間違いなのだ。

1番かどうかなんて本来は誰にも推し量れない。
それぞれの文化や言語があり、その事をリスペクトしながら、グローバルに協力していかなければならないでしょう。

映像の中のアフリカの孤児達は、どこか物悲しさを感じていて、本来の自分らしさを出せていない様にも感じた。

このデリカシーの無さが、中国の強みでもある。
人のことは気にしない。

はあ。。観ていて思わずため息が漏れた。

#china#アフリカのブッダ
#blm