引き続きアメリカ大統領選について書こうと思う。何故なら、アメリカという国は非常に学びが大きい国だからだ。
建国してまだ新しい国で有り、多民族国家の、ある意味メリットデメリットを見せてくれる。
グローバル化した今、どの国も単一民族では成り立たない。日本も然りである。
移民の対応をどうするか?
分断を避けるには?
国としての団結はあり得るのか?等々。。
アメリカは一つのモデルとして見る事ができる。
日本もこれからどう進んでいくべきか?
イギリスの植民地としてスタートし、アフリカから大量の人々を奴隷にする目的で連れてきた。
恐ろしいアメリカの歴史の始まりである。
先住民のネイティブアメリカンも迫害され、イギリスは力ずくで国家を作った。
自由と平等を求める国として移民を多く受け入れ、人口を増やし多民族国家としてある程度成功したかに思えた。
がしかし、現実は甘くなかった。
南部の白人達は労働力確保のために黒人への圧力を強め、組織的に差別を繰り返した。
そのために分断は深まり、ラテン系やアジア系さえも非白人であるという事が、社会的地位確立の障害となった。
マイノリティには、差別からの深い傷があり、白人層には根強い恐れが横たわる。自分達の地位や特権が奪われるという恐れから、より攻撃性を増している。終わりなき戦いである。
問題は、分断に疲弊すれば、本当に有能な人たちは国外に拠点を移す。
そうなれば益々内需は弱まり、投資家も大きな投資を嫌がる。国は弱体化するのだ。
だから、根本的に治療していくには、党派や民族を超えた共通の目標や連帯するためのツールが必要なのである。
今なら、コロナに向かいみんなで協力し合おうとか、あーそんな時も右の奴らと協力なんか出来るか!左の奴らは陰謀を企んでる!とかなんとか言い始めて、分裂するのだろう。
トランプは特に左派を毛嫌いしてた。
言い争ってるうちに変なデマが広がって、お互いがまた疑心暗鬼になる。
腹の探り合いが一番よくない。
自分たちのコミュニティを守りながら、共通の目的に向かう時には、なんとか歩み寄れないのか?
今一番知恵を出し合う時じゃないのか?
もしも、バイデンやカマラがこの問題に真摯に取り組んで、言葉通りに分断を和らげる事ができたなら、世界中に対して一つの良きモデルとなる。
今までの汚名を返上出来る。
先ずはマイノリティの深い傷を癒し、白人層の恐れを嗜めて共通の課題、コロナに向かい団結する力を見せて欲しい。
そんなの無理とか、綺麗事言うなとか、言われて当然だけど、今やるしか無い。ならなければ国は沈む。日本も対岸の火事じゃないから。
私たちアジアにとっては、アメリカは反面教師でもあり、希望でもあるからだ。
グローバル化と民主主義が完全に立ち直れるか、ねじれを元に戻せるか。
今、正念場である。
その事を考えるきっかけをくれた。
それが今回のアメリカ大統領選である。
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