ご縁があり、先日12月5日にドキュメンタリーのイベントに出させていただいた。
私とガーナ人の牧師ベナードで、古代キリスト教の「異言ートングー」による祈りのセッションという形の、おそらくドキュメンタリーでは少し異色の登壇でもあった。
そのプログラムを大トリにして頂き、皆さんに希望と解放を味わってもらえるように監督の松井さんが心憎い演出をしてくれた。
その話はまた最後にするとして、4日は参加できず移動中に断片的に見させてもらったのだが、印象に残ったのが、女性たちの性への相談を受けているグループの方たちの動画。若い女性ディレクターが、真摯にこの問題に向き合っているのが分かる。
安易な出会い系アプリで性的な関係だけを目的に集まる男性たちの子供を妊娠してしまう10代の女性たちというよりも、まだ、女の子という方がしっくりくる。
性的な関係だけを望む気の弱い男性たち、おそらく自分の娘くらいの子にも平気でコンタクトするのだろう。背筋がゾッとする。
そうとわかっていても、孤独な10代の魂はどこか繋がりと、おこずかいになるという名目で連絡を取ってしまう。
そこには、いつか本当にやさしく労わってくれる人と巡り合えると信じているかのようだ。実際にはそんな人が現れるわけもないのだが。。。
サポートする登壇者たちは、一番必要なことは教育だと訴えた。自分の身体について、性について、女子も男子も安易な関係を結ばない事と、そのあとに妊娠するのは女性であり、身体と心を傷つけてしまうのも女性の側なのだから。
日本の教育に性教育は皆無に近い。と話していた。
それは、私も教育現場にいるものとして感じることである。
月経や夢精などについては小学校高学年にある程度は教わるのだが、そのあとの妊娠についての知識、情報はどうなのだろう。
中等教育での今の現状は詳しくないので何とも言えないが、教科書でサラリとやって終わるのではないかと思う。
おとりの投稿で、たった数時間で200人近くの男性がアクセスしてくるという。
10代と書いただけで、数時間で200人・・・・・・・
娘を持つ親としては、言葉を失う数字だ。
女子たちの行き場が無い社会。
孤独を感じるから、つい、アプリを開きたくなる。
出会いを求める。
自虐的になる。
自分なんて居なければいいと思ってしまう。
そのほかにも、結婚後の妊娠についての本音や、子供を持つことへの不安。
子供を持たない事への周囲からのプレッシャー。
仕事と子育て、どう、女性が自分らしく生きるか。
迷いと悩みがインタビューから次々と溢れる。
現代社会は、複雑になった。
その反面、選択肢が増えて生きやすくなったともいえるのに、悩みは深くなった。
50年前なら、「産めよ増やせよ」で、選択肢などなかったわけだから。
その代わり、悩む暇もなかっただろう。
結婚して子供を産むのが女の仕事と社会が決めつけてたわけだから。
いつの世も矛盾で溢れてる。
その中でブレずに「自分」を持つことが必要なのかもしれない。
もしも親が愛してくれなかったとしても、何とか「自分」を立て直す居場所や人に出会えてほしい。簡単じゃないけど。
今も教え子たちの中には、孤独を感じてアピールしてくる子は絶えない。
一瞬でも、他人からでも、愛を感じてほしいと毎日声をかけてる。
やっぱり「愛」がないとダメなんだ。
「愛」を増やすにはどうしたらいいか?
そのことをまた改めて考え直す時間となった。
#出会い系アプリ
#10代女子
#孤独
#妊娠
#出産
#傷つく心
#愛
#居場所
#ドキュメメント2021’